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ミッドナイト&オールナイト徹夜との確約たる忖度の行方

藤井哲也さん(またの名を障害徹夜さん)のインタビュー 「障害者の最大の強みは、障害である。なぜなら、障害があるから、それを乗り越える価値を人生に見いだせるからだ」 2020年6月、梅雨入りしたばかりのじめっとした空気。「これ読んでみる?」と、藤井さんに手渡された紙にはそんな文章が書いてあった。誰が考えた文章ですか?と聞くと「私です。」と藤井さんはニヤリとした。 藤井さんは過去に9回入院経験がある。この言葉は、退院して、地域活動支援センターで皆さんとふれあう中で思ったとのこと。 「(障害者を)いかに人間として見るか、これが大事」 話は弾む。「もしも生まれ変わるなら、健常者と障害者どちらがいいか?私は目も耳みもなく手足もない人がいい。その人の心の思いが分かるから。」そんな単純じゃない話でも藤井さんにとっては日々の話題。精神医療福祉への考えや思いも、日本の鎖国時代からつづく日本人の気質風習と欧米の社会の仕組みが合致していないだとか、色々な角度からものごとを捉えた語り口調はなめらか、且つ鋭い。筆者、頭の理解が追い付かないが、藤井さんの内に秘めたるエネルギーに圧倒され、メモをとる。いや、メモとりきれてない。もう、藤井さんの眼差しを見つめるので精一杯だった。 ここ数か月のコロナ禍に対して「脳みそのないバイ菌に振り回されるな。」と一蹴した。「大変なことはもちろんある。これまで見えなかった問題が可視化される時でもあるが、これはチャンスとも考えられる。まあ、私はウラガエシばかりだ。」そのウラガエシという言葉の選び方に、藤井さんのウラ人生が詰まっているように感じた。ポジティブとかではない。物事の両面を見ようという姿勢であろう。健常者か、障害者、そんなこととも繋がるのではないか? 筆者は思いきって、藤井さんは真剣なお話も多いですけど時々お茶目なところもありますよね!と聞いてみた。「おちゃらけていることもあるよね、オモテとウラだよ。」どちらが本当の藤井さんなのだろう??と心で思った瞬間に「その場にもよるかな。」と先手を打たれ、ニヤリとした藤井さん。 最後に、名前である哲也を徹夜にかけたペンネーム?にまつわる入院していた時のエピソードを聞いた。入院当時、オールナイト徹夜(藤井さん) とミッドナイト深夜(同室患者さん)がいたそう。懐かしむように語る藤井さんの表情が印象的だった。この話はぜひ藤井さんご本人から聞いていただきたい。ミッドナイト深夜とオールナイト徹夜との確約たる忖度のウラで!



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