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第三回神奈川ピアまつり『双極性ワンダーランド』気合入れ過ぎの長―いご報告

  • 執筆者の写真: MZM
    MZM
  • 2019年7月23日
  • 読了時間: 5分



皆さん、こんにちは。

もうすぐ梅雨が明ける報せが届き、ようやく部屋干しによる部屋の暗さから脱出できることに安堵している副会長の野間です。


さて、去る7月14日にYPS最大のイベントとして開催した

『第三回神奈川ピアまつり』が無事に終了しました。

ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、応援してくださった皆さまに、

改めて深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

今年は約280人の方々にご来場いただき、まさに大盛況。

会議室で行った分科会はいずれも定員となり、これまた大盛況。

確実にYPSの活動が根付き、広がっていることを実感できる一日となりました。

まさにピアまつりですよ、ピアまつり!!これぞお祭り!!!フェスですよ!

YPS名物のにぎやかなオープニングから一転して真剣な分科会に持ち込むという流れは、

今回が初めての試みでしたが私は大成功だと思います。


そして始まった『双極性ワンダーランド』

まず開始時刻より10分以上前に皆さんが揃った状態だったので急遽、場を温めるために双極仲間の平井さんに得意の一芸である、

「帰ってきたウルトラマン」のダンスを披露していただきました。

ついでに私も一緒に踊るという普段は見せない一面を披露してみました。

どういう偶然か私も踊れるんですよ。ちょっと振り付けは違うんですけどね。

いつもスカしている私が平井さんと踊る姿はなかなかに愉快だったと思っているのですが、実際に見たあなた、そこのあなた。どうでしたか?

さて『双極性ワンダーランド』で特筆すべきは特別ゲストとしてお招きしたワセダクロニクルシニアリポーターの佐藤光展さんが最後までいらっしゃってくれたことでしょう。

事前打ち合わせではご予定があるとのことで前半20分程度のみご参加いただけるということだったのですが、

なんとまぁ、最後までいらっしゃってくださいました。

おかげで企画の狙いだった「そもそも精神障害とはなんぞや?」というテーマに対して、

様々な取材経験があるジャーナリストとしての多角的な視点で皆さんに問いかけることができたと思っています。精神科医療は変わらない。だから患者自身の意識を変えていくことが大事になる。非常に重く大切なことだと思います。

あ、最後までいらっしゃってくださった理由は今度、聞いておきますね。

そしてもうお一方。細川慎一さんです。

細川さんは葉山町の現職議員だった時に覚せい剤を使用し逮捕されました。

以前、双極性障害による躁転と覚せい剤使用時の状態が似ているという話を聞いたことがあったので、

この分科会にお招きしたいと思い直前のオファーになってしまったのですが快諾していただき、当日は覚せい剤というものについて丁寧に伝えていただけました。

某国営放送の某番組よりも覚せい剤について見識を深めることができたのではないかと思っています。

全ての精神疾患は脳内で起きている何かしらの異常であり、大切なのはその異常が起きてしまった背景をきちんと把握すること。

細川さんは生真面目さと熱心さから眠る時間すら惜しいという理由で覚せい剤を使用していました。

そういう理由で覚せい剤を使う人が少なからずいる現実。

それを知らずに、知ろうともせず一括して人間のクズ扱いする現実。

覚せい剤=快楽ではないという点を当事者の口から発してもらうことで皆さんの中にある偏見を払拭する機会になったのではないでしょうか。

かくいう私も最初に激しい躁転をしたときは一日15時間くらい働いていました。

とにかく忙しくて予算に追われ売り上げに追われ朝の9時に出勤して終電で帰るという日々の中、躁転してしまい気づいたときは電池切れでした。

そういう背景があったので細川さんに対してはある種のシンパシーを勝手に感じながら、

お話を聞いていました。

もちろん我らYPSの誇る双極四天王も負けちゃあいない・・・といっても二人しかいませんでしたが・・・。

カジノに行くために隣国まで行ってしまったり、一方で樹海で夜を越したお話、ヤクザに喧嘩を吹っかけたお話などなど・・・やっぱり躁転するとぶっ飛びます。おぉ怖い怖い。

そしてやってくる深刻なうつ状態についても切実に語っていただきました。

躁転というロケットで成層圏までぶっ飛んだ後に日本海溝まで落っこちてくるようなものなので本当に辛いんですよ。

しかも躁転しているときに金銭や対人でトラブってることが多いので自責の念に苛まれるためネガティブな方向にターボをかけてしまうんです。

それでも生きているんです。生きていたいから。まだ楽しいことがきっと待っているから。

また迷惑かけちゃうかもしれないけど生きていたいんです。

これってもはや精神疾患と関係ないですよね。きっと。あらゆる人に言えると思います。

生きていれば償うことも取り戻すこともできます。

リセットはできませんがリスタートはできる。何度でも。。

その手伝いを私たちピアが担っていくことが今後、今以上に必要になっていくなぁと皆さんの話を聞きながら思っていました。

そして今まで経験したことのない70分という時間で色んなことを伝えようとし過ぎて逆に足りなくなってしまった部分なども多々あったことは反省点としています。

それでも参加者の方から率先して発言してくださる場面が何度もあり、それぞれに様々なな想いを胸に秘めていることも再認識できました。

今、必要なのは、こうした想いを言葉にできる場所なのかもしれません。

本当にいろいろな発見がありました。

改めてご参加いただいた全ての方に心から感謝いたします。

今後もまだまだ分からないことばかりの精神疾患について楽しく学べるような企画を考えていきたいと思いますので、どうぞご期待ください。

以上、とっても長―くなりましたが『双極性ワンダーランド』のご報告でございました。

いつも最後までお付き合いいただきありがとうございます!


ピアまつりが大団円を迎え懇親会が終わるころ、大さん橋から花火が大輪の花を咲かせていました。

まるで私たちを祝うように、労うように。

これからもYPS一同、色んな人を巻き込みながらグングン成長していきます。

巻き込まれたい方、お待ちしています。

それではまた近いうちにお会いしましょう。

短文が苦手な副会長の野間がお届けしました。オ・ルボワール!!

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