さざなみ会 シャロームの家
藤井 哲也
2022年1月15日我々精神障害当事者の祭典神奈川ピアまつりが華々しく行われ、コロナ感染症がまだまだ取り沙汰されてる中、感染症対策を講じながらも無事終了した。先ずは、私ピア当事者として、またさざなみ会の一職員として、胸を撫で下ろしている次第である。昨年、一昨年はコロナ禍の渦中にあり、やむなく中止に追い込まれ、痛恨の思いをYPSの面々で味わう羽目に至った。
そして、明けて今年2年ぶりの開催を迎えた訳である。今回の開催にあたり、多くの関係者の方々の協力や支援に感謝の意を表したい。
それでは、今回のピアイベントを振り返りながらピアが主体として一般社会に自己啓発する意味合いとは、そしてその先に見いだせる精神障害当事者の社会へ羽ばたく行動、言論の機会や場の可能性の拡充、そしてその先に当事者が持ち得る基本的人権の本意が浮上して来るかと考られると確信している。
さて、前置きはここまでとし本題に入りたい。先ず、今回のイベントのプログラムに沿って私なりに検証を進めていきたい。
オープニング、肉態表現家戸松さんの呼吸ワークから始まる、今コロナ禍ご時勢を反映してのか、どうかは何とも知り得る範疇ではないにしろ、会場の皆さん共々お互いにリラックスした先から始まるピアまつり盛り上げ隊の登場、それから村山さん、田口さんお二人の可憐な司会による進行から始まり、舞台と会場に醸し出される空気がエンディングまで延々と続いて行く形が創られて進んだかと感じた。
そして、先ずは“ハッタツワンダーランド” ~ゆま、ベンジャミン福田両氏司会のもと、4名の発達障害当事者登壇によるトークセッションは、精神障害当事者とは、また違った感のあるようなないような側面を面白可笑しくそれぞれの粋なキャラクターを全面にさらけ出しつつ語り合い、ぶっちゃけお互いを 露呈しまくっていた。
休憩を挟んで“あいりき” 。蔭山先生を皮ぎりにあいりきファシリテーターの面々による短編劇をとうして“あいりき”とは、何ぞや?を会場との中で共有して益々 深めていった。
ピアトランプとピア星人 。先ず,ピアトランプは,当事者の生き辛さをそれぞれの体験をとうして語ってあるカードをみずめさんが紹介しながらそのカードの文言の当事者にカードの文言に至った経緯を話してもらう。ピア星人は、YPS絡みの福祉関係等事業所の紹介を。
休憩の後、斉田さん司会で“イソット” 当事者が登壇の上、唄ったり踊ったり…。
そして、いよいよ最後の最後は、エンディング。オープニングから始まった人間社会vs.コロナ菌の対決構造をピア力によって解消し、まつり会場からピア平等を社会に向けて発信して、未来志向を訴えてまつりの終焉に至った。
ピアまつり開催で我々精神障害当事者が発信し、その啓発から生まれるものとは?この問題提起は、今回登壇した方々、またそれを観た客席の皆さん、オンラインでの参加者らが今回のイベントをどう感じ、その思いをいかに一般社会に伝えていくかに今後の障害当事者の社会で生きる立ち位置の方向、将来性が見据えて行かれる道が敷かれるかと私は、私なりに感じ思った。ただ、別にそこまで深く当事者問題をピアまつりを題材に持ち上げる必要など全くないとも思う。何故なら、ピアまつりは私たちのただの盛り上がりたい、バカ騒ぎしたいまつりだから…
まあ、何はともあれピアまつりは終わり、今はまた来年以降を見据えて次なる新たなビジョンだけは視野に入れて置かなければならないことは間違いないだろう。我々ピアは、今後も生き続けるだろう。いや、生き続ける使命を絶やすことなく毅然と邁進して行こう。
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