ピアマスター受講生:ハンドルネーム「なっつん」
ピアマスター受講生の 1 人として、受講の感想を書かせていただきます。ピアマスター を知ったきっかけは、ピアサポーター、ピアスタッフを目指す仲間からの紹介でした。その 紹介を通じて、このピアマスターに参加することになりました。受講の申し込みの際に、志 望動機を書きました。自分がなぜピアサポーター、ピアスタッフを目指すのか、そして、何 のためにピアマスターを受講するのか、そういったことを整理しつつ申し込みをしました。 いざ、ピアマスターがはじまると、YPS(横浜ピアスタッフ協会)の会長のユーモアあふ れる挨拶、ピアサポートの有識者の言葉、さまざまな刺激がある中で私が最も印象に残った キーワードは「主体性」でした。「自分で考え、自分で行動する。」という非常にシンプルで ありながらもピアサポートにおいて重要なキーワードであると感じました。「自分は何が良 いと考え、どう行動するか。」それが全 6 回の研修と実習、そして卒業後に問われ続けるの だと思いました。厳しい言葉で表現するならば「主体性のないピアサポーター志望者は腐っ てしまう可能性があり、逆に主体性にあふれたピアサポーター志望者は様々な可能性があ る。」そのように受け取りました。
研修はグループワークやロールプレイ、そして外部実習という形で展開され、「用意され た知識、スキル、価値観」は提示されず、どんなことが大切なのか、自分たちの経験と知恵 をもって考え実践していく過程だったように思います。ここでも「主体性」がキーワードと なり、主体的に自分の考えや行動をグループワークや実習、実習報告で発揮できる受講生は、 学びが多いものになっていたように感じます。実習では、それまで個人それぞれに思い描い ていた現場のイメージをもって、支援現場という現実を体験する機会となっていました。人 によって自分が思い描くピアサポートができたという人もいれば、そうではない人もいま した。「こんなピアサポーター、ピアスタッフになりたい!」という夢だけでなく「現場は こういうものだから、自分はその現場でピア(仲間、利用者、メンバー)のためにどのよう に行動できるだろうか」という現実的に考え行動できる力を身につける機会になっていま した。
総括すると、この「ピアマスター」は、夢と現実の両方を大切にできる機会だと言えます。 今回の第 1 回のピアマスターに関していえば、自由な発想と価値観の中で、「こういうピア サポーター、ピアスタッフになりたい」という夢をもってチャレンジできるチャンスが与え られていました。そして、一方の現場を体験することで現実的に考え行動するチャンスに恵 まれました。時にやりがいを感じ、時に葛藤を覚える、それがピアサポーター、ピアスタッ フの実際であり、それを体験できることが、このピアマスターの最大の魅力です。
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